一番長生きなのはどの犬種? 長寿犬ランキング20
ペット専門の保険会社、アニコム損害保険が、2013年4月1日から2014年3月31日の間にアニコム損保に契約した犬435,987頭を対象に、犬の寿命に関する調査・分析を行った。その結果、もっとも長寿の犬種はイタリアン・グレーハウンドであることがわかった。
犬の平均寿命は、大型の犬種になるほど短いとされているが、超小型から超大型まで、体重別に5つのグループに分類して比較したところ、体重5〜10kgの小型犬(14.2歳)がもっとも長寿で、体重5kg以下の超小型犬(13.8歳)よりも上回る結果となった。
愛犬は生涯の伴侶。少しでも長く一緒にいたいもの。もし、あなたがどんな犬を飼おうか迷っているのなら、「長生きする犬種」という視点から考えてみるのもいいかもしれない。
図表出典:アニコム損害保険株式会社
1位 イタリアン・グレイハウンド 15.1歳 小型犬
栄えあるNo.1は、ドッグレースでおなじみの世界一足の速い犬、グレーハウンドを小型化した「イタリアン・グレーハウンド」が獲得。小動物を狩る狩猟犬として改良されたため俊敏で、動くものを追いかける本能がある。性格は温和で従順、むだ吠えしない。短毛のため寒さにも暑さにも弱いが、その分抜け毛が少なく手入れは簡単で、体臭も少ない。
2位 ミニチュア・ダックスフンド 14.7歳 小型犬
2位は、根強い人気の「ミニチュア・ダックスフンド」。巣穴にいるアナグマを狩るために手足を短く改良されたダックスフンドを小型化した犬種で、穴の中から外にいる猟師に獲物の場所を知らせる役割を持っていたことから、吠え声は大きい。非常に賢い猟犬なので、主従関係を明確にすればしつけはよく入るが、甘やかして自由にさせすぎるとわがままになるので注意。
2位 トイ・プードル 14.7歳 超小型犬
同率2位は「トイ・プードル」。超小型犬の中ではもっとも長寿という結果となっている。愛らしいルックスと温厚な性格が人気の犬種で、ふわふわとした毛はシングルコートのため抜け毛は少ない。また、近年警察犬の試験に合格する犬が登場するなど、その賢さにも注目が集まっている。
4位 柴犬 14.5歳 中型犬
4位にランクインしたのは、日本古来の猟犬「柴犬」。中型犬ではもっとも長寿という結果になっている。飼い主にとても忠実な半面、頑固で気難しい気質なので、子犬の頃からしつけと社交性を身につけさせることが大事。普通の柴犬よりも小型とされる「豆柴」は、正式な種としては認められていない。
5位 パピヨン 14.4歳 小型犬
蝶の形をした耳から名付けられた「パピヨン」。その優雅な容姿から想像できないほど活発でよく動き回るので、適度な散歩とともに、比較的難しいゲームで遊ばせるなど、刺激を与えると喜ぶ。体重は、2.3kg〜5.6kgと個体差が大きい(※本調査では小型犬に分類)。
6位 ジャック・ラッセル・テリア 14.3歳 小型犬
キツネ狩りの狩猟犬「ジャック・ラッセル・テリア」は、やんちゃで物怖じしない性格。冒険心が旺盛なので、危険なことをしないよう注意が必要。また、ハンターとしての本能が強く、動くものを追いかけ攻撃しようとするので、子犬の時期にしっかりと従属心を教え込み、信頼関係を築くことが大事。
6位 MIX犬(10kg未満) 14.3歳 小型犬
純血種以外の犬の中でも、小型犬がもっとも長寿。一般的に、MIX犬(雑種)は純血種よりも抵抗力があり、親犬よりも寿命が長くなる傾向があるものの、掛け合わせによっては逆に両親のマイナス面が二重に引き継がれる可能性もある。
8位 ウエストハイランド・ホワイトテリア 14.2歳 小型犬
「ウエストハイランド・ホワイトテリア 」は、キツネ狩りで活躍してきた猟犬。活発で好奇心旺盛な半面、独立心が強く気性が荒いため、体格差のある犬に対しても挑発行為を行うことも。無駄吠えやいたずらを防止するように、きちんとしたしつけが必要。
9位 カニンヘン・ダックスフンド 14.0歳 小型犬
ダックスフンドの中でもっとも小さい「カニンヘン・ダックスフンド」は、1995年に登録された新しい犬種(生後15カ月を経過した時点で胸囲30cm以下)。家族以外の人や犬に対しては攻撃的になりやすいので、子犬の時から社会性を持たせることが大切。
10位 MIX犬(10kg以上20kg未満) 13.9歳 中型犬
純血種以外の中型犬。異なる純血種の犬同士を交配したもののほか、さまざまな犬種との交配が進んだものも含む。